2008年8月17日日曜日

今回も4日分。写真もたくさん載せてます。

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今日はベテラン職員のセルヒオと一緒にデング熱を媒介する蚊
(スペイン語でAedes aegypty)の調査に出た。右の写真のように、水があるところを手当たり次第にチェックです。暑い中、何軒も回らないといけないので大変だと思ったが、もうちょっと回れるとも思った。今日だけだからだろうか。一般の会社と地方局勤務の公務員とではノルマが違うとは思うが。日本で仕事をしていたのと同じペースでやったら嫌われるよ、と言われたことがあるがなんとなく理解できた。一応、疲れたフリをして職場に戻った。水分がちょっと足りてなかったが、まだ余裕はあった。

驚いたことに、まわった家ではみんなすんなりと家に入れてくれた。日本だったらひと悶着ありそうな気がする。うちはそんなに汚くありません!みたいなおばちゃんが絶対にいるだろう。熱帯性の病気はみんな恐れているというのもあるし、みんなその調査を受け入れることで安全に生活できるから当然と思っているのだろう。

最後にまわった家でボウフラを発見した。セルヒオ、帰ろうとしていた… でも発見できてよかった。セルヒオを擁護するわけではないが、基本的にはマジメな人柄がにじみ出ているいいおっちゃんだ。ボウフラを発見した手柄もこっちに譲ってくれたし。きっとみんなこのゆっくりとしたスタイルで仕事をしているのだろう。

仕事の後、歩いてスーパーマーケットのREYまで行った。ちょっと道を勘違いしていたらしく、たぶん2キロくらいのところを4キロくらい歩いたと思う。ヘトヘトだったし、今日も買い物をしてしまったので、帰りはタクシーに乗った。金額は2ドル50センターボ。ちょっと節約してたのに全然関係なくなってしまった。でも方向をなんとなく覚えられたので、次回はもっと簡単に行ったり帰ったりできるだろう。パナマシティやチョレラと違って生活圏内にスーパーマーケットがないので結構不便だ。近所にミニスーパーはあるが、やっぱりREYみたいに大きいところの方が安心。歩く距離が伸びそうだ。靴も買わないと。ブーツとスニーカー。お金が…

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今日は殺
虫剤噴霧の日。みんな朝から若干テンションが高かった気がする。日本ならば5人乗りの車に7人で乗た。かなり乗りにくかった。サンタクルスという集落に行った。120軒くらいあるらしい。4人が噴霧、1人が説明係り、1人が車で巡回。俺は説明係の人と一緒に回った。途中で、彼は全然スペイン語が話せないから、と何回か言われてちょっとムッとした。ま、話せないけど。結構歩いて疲れたけど、大きな機械(左の写真参照)を持ってまわる係の4人はもっと疲れただろう。なんだか映画アルマゲドンみたいだった。誰一人名前を知らない。どうしよう。それにしてももうちょっと効率のいいやり方があるような気がする。そのあたりを考えるのも外部から来た自分のような人間の仕事だと思う。

今日、もっとムッとしたことがあって、商店をやっている店の娘の話になり、あそこは中国人か?日本人か?と聞かれた。こんな貧乏な国に来てまで日本人は商売をしない、と言いたかったがあえてそこは言わずに、あそこは中国人だよ、と答えた。その後、日本人と中国人は似てるね、というような話になった。そして1人アホな奴が「日本と中国の違いはチリキとサンチアゴの違いみたいなもんだろ?」と言っていた。そんなわけないだろ、バカ。今日は言い返せなかった。次からはしっかりと言おう。マジでムカついた。

デブが仕事終わりに飲もうと誘ってきた。今日はチリキ会があるから駄目だと言ったら何人女が来るんだ?と聞いてきた。知らないと答えておいた。その後、送ってくれることになったが、もう一緒には帰りたくないと思った。デブはわがままだ。しかも質問がよくわからなかった。「日本のスーパーにはなにが置いてあるんだ?」スーパーなんだから何でもあるよ、と答えておいた。

5時前にチリキ隊員が2名、荷物を取りに来る兼迎えに来てくれた。しばらく話し込んだあとタクシーで予約した中国料理店へ。タクシーの運転手のあんちゃんがアラブ語とスペイン語のバイリンガルらしく、そのことで我々と話があって盛り上がった。チリキ会は女性5人、男性1人(←俺)だった。チリキ会も楽しかった。が、6人中4人が同じ隊次であと半年くらいで帰ってしまう。その後2人になったら寂しい。おごってもらってしまった。ご馳走様でした。

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今日はじめて自分の本来の仕事であるシャーガス病の仕事現場を見せてもらった
。ボケテというチリキ県の首都ダビから車で2時間半くらいのところが現在の活動地らしい。何件かまわった。衛生状態はお世辞にもいいとは言えない。が、家を建て替えるなんてことはできないし、危ないので気を付けてくださいね、サシガメ(シャーガス病を媒介する虫)を見つけたら連絡してください、としか言えない状態になんとなくもどかしさを感じた。それにしても子供たちはめちゃくちゃかわいかった。ちょっとはにかむところが最高にかわいかった。

今日かなり重要なことがわかった。今、ダビの事務所で病害虫対策課に勤めているのは約20人。チリキ県内の地方局の人を足すと全体で65人くらいが病害虫対策課にいる。そのうちシャーガス病関連の業務を行うのは管理職を除くと3人、自分を入れても4人しかいないことが判明した。他の県ではどうなのだろうか。先輩隊員に聞いてみたいと思う。セルヒオもそのうちの一人らしい。で、他の二人は?と聞いたら今は休暇中とのことだった。そして毎週木曜日がシャーガス病対策の活動日らしい。ただし、この国ではマラリアとデング熱の対策が最重要課題であり、シャーガス病対策はその次にあたるため、マラリア、デンゲ関連の業務が入ったらそちらを優先するとのことだった。調整員さんからも言われているし、この国の現状を鑑みれば当然だと思う。週に1回、しかもない週もあるというこのシャーガス病関連の業務をいかに効率よく効果的に進めるか、というのを自分の仕事にしたいと思う。

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今日もデング熱対策の噴霧。今日はマヌエルと回った。相変わらずデブは質問の内容がはっきりとしないので適当にあしらっている。そして、「こっちに来い!」と言われたので「なんでだ?」と言ったらまた「こっちに来い!」と言われた。彼に命令される覚えはないし、こっちの質問にも答えてないのでシカトした。「お前はスペイン語が全然わからないのか?」と言われたところで知らないおばちゃんが話しかけてきたのでそこで終りになった。次からはもっとうまいこと言い返そう。

仕事の後、街に出てネットカフェに行った。日本語が読めず、店員と四苦八苦してるうちに30分がすぎてしまった。でも日本語が読めるパソコンがわかったし、インストールすれば日本語も書けることがわかったので、次回は交渉してみようと思う。その後、CDラジカセを買った。正直な話、カセットはいらないが、ついているのでしょうがない。場所をとるのでもっと小さい奴がよかったが諦めて普通のCDラジカセを買った。

夕飯には肉じゃがを作ってみた。まだ味の沁み込み方があまいが、肉じゃがを作るのは小学生の時以来ということを考えればまずまずだろう。この日の夕飯は肉じゃが、米、インスタントみそ汁。久しぶりに箸も使った。

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